
SIMPLE = 引き算の美学
料理においては何に何を掛け合わせて、どうやって味付けという装飾を施すか、つまり「足し算」が最大の焦点となります。
四川風麻婆豆腐の一つをとってみても、豆板醤、生姜、ニンニク、スアンペア、トウチ、甜麺醤、醤油、紹興酒、塩、砂糖、辣油、山椒油、胡麻油、、というように。具材以外の調味料でもこれだけ多くの調味料を加え、複合的・重層的な味わいや香りを生み出すことこそ真髄!と言える中華料理業界です。
しかしKINKANでは、シンプルであることを怖がらないようにと心掛けています。
「シンプルとは_足す、引く、去ったのちの凪_」 大好きな表現です。
世間は超情報化社会でものすごい足し算や掛け算に溢れている。
そんな中でシンプルで無駄を削ぎ落としたモノやコトに美を感じます。料理も然り。潔いまでにシンプルで在りたいと願っています。
しかしただ素朴でそっけないのと、シンプルは違う。その組み合わせに理由がある、なくてはならない存在感、これがあるから引き立つ、など考え抜かれた合理性や美意識に心惹かれます。
足し算の後、どこを削ればよかったか、と引き算を自問自答。それをくり返す。
終わりがない、シンプルへの探求です。
WHITE = 誠実なものづくり
お客様にはきっとわからないだろうと、とにかく安い粗悪な食材を選んで化学調味料・うま味調味料を補填してなんとなく美味しくすることはできる。残念ながら巷に溢れる食品の多くは、それが実情ではないでしょうか。おにぎり一つとってみても、米・塩・海苔だけが内容成分表示されているものを見つけることの方が困難です。
《お店に置くどの商品も、子供に胸を張って食べさせられる安心・安全・美味しいものかどうか??》
それは創業以来ずっと変わらない志であり、お客様を思う姿勢です。
つまり、化学調味料に頼ってごまかしが必要な素材は、そもそも使いたくありません。
〈母が子に愛情込めて握るおにぎり〉のように、余計なものは入れずに最小限の素材と調味料で仕上げる。
そのためには食材選びに奔走し、調味料選びに吟味を重ねる。
「とにかくオーガニック!」という商品ではお手頃価格を提供できませんので、妥協点、着地点を吟味する。
手頃でありながら、できるだけ良質。
それがKINKANの掲げる
【 上質な普通を、まじめに、ていねいに 】
ということです。
その「おいしい」には、きっと毒をも体外へ排出する力がある。
身の回り全てをオーガニックで統一するのが困難な現代社会でも、健やかさを求めるお客様の暮らしの一助になれるよう
寄り添う存在でありたいと願っています。
