金柑の木を植える


地元が嫌いだった、思春期。

きっと多くの大人が、地元の嫌いな部分と好きな部分との両面を持っていると思います。

掛川の豊かな自然やのどかで温厚な人々に故郷を感じるも、他の街に負けない魅力がある!などとは到底思えず、嫌悪感を抱いて育ちました。田舎すぎてなんにも無い街。友達を案内したいような場所も店も思いつかない、そんな10代を過ごし、育ちました。

その昔、昭和60年頃は掛川駅前にもユニー、ジャスコの大きなビルが並び、チェーン店のファストフードが若者を取り込み、賑わいがちゃんとあった掛川駅前。もっともっと昔は映画館もあったそうで。

それがどんどん衰退化し、ショッピングモールは郊外に移転し、駅前は見るも無惨な淋しいものに。

都会的・文化的な要素は少なく、刺激的なアソビはなく、若かりし頃はそれはそれは退屈に思え、都会に憧れていました。

「駅前には居酒屋とキャバクラしかない、新幹線が停まる街なのに」

他県の友人から言われるその一言から、地元を「恥ずかしい」と思った。

子供たちが自慢できる故郷


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昔、スイミングスクールで働いたことがあります。その時小学生だった生徒たちが大きくなって、他県へ巣立ち、地元を思い出すときに、自分と同じようなことを思って地元を誇れないような街のままだったら、なんて悲しいことだろうと思いました。

子供たちが都会に出ても

「掛川には、東京のおしゃれな有名店にも負けないようなかっこいい店があるんだぜ!」と自慢できるようなお店があるべきだし、「こんなにきれいな里山、田園風景、竹林、河川、電車の風景があるんだ、いいだろ!田舎!」と胸を張れる故郷だったら、、、

そうあって欲しい。

大人ももちろん他県から招く大切なゲストにこそ

「ここは安心して大切な人を連れて来れる。」自慢の店ですと、

そんな店で在りたい。そんな街であって欲しい。

流行りではなく、いつか文化になるような店に。


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人はお腹を満たすだけなら、安く、チェーン店やコンビニでも食べ物を摂ることはできる。

“ 香りと湯気と共に、志を届けること ”

美味しさや心地よさはもちろん、こだわりぬいたその先にある気遣いや伝えたい想いを届けてこそ

ようやく人は、食べることで感動できるのだと思う。

そう、私たちが満たしたいのはお客様のお腹だけじゃない、心です。

ここでしか味わえない食体験を世界へ発信し、一時的なブームではなく「文化」になれるように。

小さなお店ですが、志は高く、夢は大きい。

この地に根差し、地域の方々にも大切に育まれながら枝葉を伸ばし、立派な果実を実らせる。

いつかその果実がたくさんの方々に届き、栄養となり、心の潤いや誇りになりますように。

これが私たちの仕事であり、使命であり、夢の一端です。

店主敬白



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